皮膚科

皮膚はストレスの影響をとても受ける臓器

人にストレスが加わった場合、自動的に皮膚への血流を減らし、脳や心臓・肝臓などへの血流確保を優先するようにできています。ですから皮膚病のほとんどは、ストレスの影響をまともに受けますし、慢性に経過し完治させることが出来ませんので、コントロールが基本になります。
その為には何よりも、ストレスのコントロールと十分な睡眠が皮膚病予防の基本となります。

皮膚科のよくある疾病

  • ・じんましん
  • ・かぶれ
  • ・アトピー性皮膚炎
  • ・にきび
  • ・いぼ
  • ・水虫
  • ・帯状疱疹
  • ・虫刺され
  • ・乾癬

蕁麻疹について

蕁麻疹は、急性と慢性のものがあります。原因としては、食事性とお考えになる方が多いと思います。勿論食事性蕁麻疹も稀に認められますが、実際には、ウィルス・細菌感染、ストレス、老化、かぶれ、薬剤性などによるものの方が圧倒的に多いのが現状です。内臓疾患による蕁麻疹もほとんどありません。厄介なのは、血液検査で原因を調べてもほとんどの場合、蕁麻疹の原因は全くわかりません。また、アトピー性皮膚炎とも全く異なります。成人で発症した場合、ほぼ一生、蕁麻疹は出没を繰り返します。ですから、蕁麻疹は完治させるというより、コントロールする病気とお考えください。

老人性乾燥性湿疹について

高齢者の方に見られる、乾燥したタイプの湿疹です。高齢者の方はもともと体全体の水分や皮脂が少ないため、体が乾燥しがちです。特に皮脂腺が少ない腰や肩、すねなどについては乾燥しやすいため注意が必要です。特に冬はただでさえ空気が乾いているうえ、布団で温まるためかゆみが強力になります。

乾燥がひどい場合は保湿クリームを使うなどして、常に肌の潤いを保つことが大切です。

アトピー性皮膚炎について

猛烈なかゆみをともなう皮膚疾患

アトピー性皮膚炎は猛烈なかゆみが特徴の皮膚の病気です。最初に肌が粉をふいたような状態になり、その後かゆみが襲ってきます。夏はジュクジュクになり、冬はカサカサになりを繰り返し、1年を通じて症状が続きます。

アトピー性皮膚炎は通常、年齢とともに治っていくことが多いのですが、近年は大人になっても快方に向かわない方が少なくありません。

■皮膚のバリア機能の低下
■ダニやハウスダストなどの各種アレルゲン
■汗や衣服による摩擦、乾燥などによるアレルゲン以外の刺激
■寝不足や過労、ストレスなど